2008年01月11日

新年のある電話


こんばんは。
スタートダッシュ後に失速した大冨です。
いや、9日(水)は外で打ち合わせをした後に直帰して、昨日10日(木)はGさんが告知をアップしていたから下げないように自重していただけであって、決して2日坊主ではなく・・・なく・・・・


というわけで、年初に突然かかってきた電話のお話です。

「センセー、△不動産の○○さんよりお電話です。」

大冨:はい、お電話変わりました、大冨です。(誰だっけ?)
相手:どうも。△不動産の○○です。
大冨:はい。(やっぱり分からないなぁ)
相手:以前、□住販の●●さんとの件でお世話になりました。どうもお世話になります。
大冨:あぁ、どうもお世話になります。(そうだっけ??)
相手:先生、その時に『ペイ』のお話されていましたよね?
大冨:え?何の話ですって?(???)
相手:いや、戻してもらうっていう『ペイ』ですよ。
大冨:・・あぁ。してないと思いますよ。(『バックペイ』!そういう話かよ!)
相手:え、でも覚えているんだけどなぁ。
大冨:うち、司法書士たくさんいるんですけど、確かに私ですかね?(・・・まさかね・・・)
相手:えぇっと、、名刺も持っているから先生だと思うんだけど。
大冨:別の司法書士さんじゃないんですかね?(ここで名前が出たら面白いんだけどなぁ)
相手:そうかなぁ、確かに名刺も持っているから先生だと思うんですけど。
大冨:私だったらそういう話はしていないと思いますよ。(適当なこと言うなよ!)
相手:そうかなぁ・・・
大冨:・・・
相手:・・・
大冨:あのね、私、東京の司法書士会で綱紀委員やってるんですよ。(ん〜、言っちゃえ!)
相手:・・・やっぱりそういうの多いんですかね・・・
大冨:そうですね、問題になりますね。(きっぱり)
相手:そうですか・・・
大冨:ええ。ですから私はそういう話はしていないはずですよ。あるとすれば、最近そういうことが多いから困るってお話じゃないかと。(きっぱりきっぱり)
相手:そうですか。いや、参考までにお伺いしたということで。
大冨:そういうことないようにしてくださいね。(更にきっぱり)
相手:はいはい。では失礼します。

まぁ端的に言えば、仕事を回してやるからリベートを寄こせという電話だったわけですね。
不動産登記は司法書士の仕事として昔からの重要な分野ですが、司法書士事務所の経営にとっても大事なものです。
一般のお客さんはまだまだ司法書士を知りませんし、不動産取引に関与する関係者の中で、全体をコントロールする不動産業者と、資金を最初に出す銀行が、大きな影響力を有しているものです。
したがって、司法書士への不動産登記の仕事は、不動産業者や銀行経由で依頼されることも多いのです。
そこにリベートという癒着が生じる余地が生じます。

仕事をとってくるためにリベートを提供するのは一般社会でも常識として行われていることだし、何故それがいけないの?という意見もあります。

「一般社会で常識として行われていること」かどうかは知りませんが、これは司法書士の仕事の本質を見誤った考え方といえましょう。
なぜなら、司法書士は、契約当事者から依頼を受け、契約当事者から報酬を受け取るのであり、当然契約当事者のために働かなければならないからです。

ところが、リベートを提供する司法書士は概して、依頼者である契約当事者への報酬にリベート額を加算して元をとっていると言われています。一般の依頼者は一生のうちに1度か2度しか不動産取引をしないというのが普通です。司法書士の見積もった報酬が適正かどうかの判断を付けることは困難でしょう。そうした状況でリベートを加算しているとしたら詐欺的とすら言えます。
仮に加算をしていないとしても、リベート支払の余裕があるのであれば、本来なら依頼者から受け取る報酬を安くするべきではないでしょうか。
また、司法書士は、依頼者の利益のために、不動産業者の利益に反した決断を下さなければならない場面に多々出くわします。リベートが単なる広告費の一環に過ぎないとした場合も、そうして不動産業者と繋がった司法書士が依頼者のために適正な決断ができるかどうか疑問であることは説明するまでもないでしょう。

こういう電話が直接かかってきたのは初めてでしたが、かなり侵攻しているのでしょうね、この問題は。
とっつかまえてやれば良かったなぁと思いつつ、もっと尋問技術を磨いておけばよかったと反省したりもしているこの頃です。



明日から3連休ですね。
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posted by MotherShip at 19:16| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 司法書士と倫理